ケヤキの森 足湯目次
今回は、私が住んだ事のある福島県の魅力についての記事を書かせて頂こうと思います。
福島県とは、東北地方の中では最も関東に近いため、関東文化とも交流が深い県です。
そして全国で3番目に広い都道府県でもあるんですね。
今回はそんな福島県にある「ケヤキの森足湯」という場所について記事を書かせて頂きますね。
こちらの「ケヤキの森足湯」とは福島県の中央に位置している郡山市にあるのですが、アスセスがしやすく、教科書では教わらない歴史が学べる名スポットとなっておりますので、温泉好きな方や東北地方の歴史にご興味ある方は是非最後までお読みいただきたいと思います。
まず、ケヤキの森足湯とはどのようなスポットであるかを簡単にご説明いたしますね。
ケヤキの森足湯について
ケヤキの森足湯とは、「美人の湯」として古くから親しまれている、磐梯熱海(ばんだいあたみ)温泉郷の中に位置した、無料で足湯が楽しめるスポットになります。
近くにはケヤキの森を散策できる歩行路も整備されていますので、自然と歴史を味わいながら気軽に疲れを癒せるスポットになっているんです。
そんな磐梯熱海(ばんだいあたみ)温泉郷の歴史的な言い伝えは古く、約800年前の南北朝時代建武の頃にまで遡ります。
その頃、京の都では不治の病に苦しむ萩姫(はぎひめ)という美しい姫がいたそうです。
ある日萩姫は、不動明王より「都より東北方面、500本目の川岸にある霊泉に浸かれば病は全快する」とのお告げを受けたそうです。
お告げの通りに萩姫は、東北方面に旅立ち500本目の川にあたる磐梯熱海(ばんだいあたみ)温泉にたどり着きます。
そして、その温泉で湯治したところ、萩姫の病が全快したといわれております。
このお話は「萩姫伝説」として言い伝えられて「美人の湯」「美肌の湯」として有名な温泉地となりました。
このようなご当地に言い伝えに触れるのも旅の魅力になって楽しいですよね。
この磐梯熱海(ばんだいあたみ)という地名の由来なんですけど、どうやら静岡県の熱海と関係があるそうなんです。
今より800年以上前の鎌倉時代に、当時この地を治めていた伊東祐長(いとうすけなが)が、温泉が湧き出るこの領土を、自分のふるさとである伊豆国(現在の静岡県)の「熱海」に思いを馳せて名付けたと言われています。
磐梯熱海(ばんだいあたみ)温泉は周囲を山に囲まれているため、近くに海がないのに「熱海」という地名がつく理由には、こういった歴史があったんですね。
こういった由来を知れると、なんだか昔の人と繋がれたようで嬉しくなるものですね。
そんな歴史ある温泉を無料で気軽に楽しめるのがケヤキの森足湯になっています。
では、気になるその温泉の泉質とはどんなものかといいますと、アルカリ単純泉の源泉かけ流しとなっており、無臭で無色透明な泉質となっております。
PH(ペーハー)は9.1という事で、なんと石鹸と同じくらいのアルカリ性になっているようです。
なのでお湯に触れると「とろとろ」とした肌触りに感じられ、程よくお肌の角質を洗い流してくれます。
「美肌の湯」や「美人の湯」と呼ばれている根拠にもなっているようですね。
で、この温泉は、上がる際にかけ湯をしない事が美肌の秘訣とされているようです。
温泉の有効成分を洗い流さず、そのままお肌に浸透させておくことがおすすめとの事です。
そして、気になる温泉の温度はどれほどかといいますと、約42℃ほどに安定しているようです。
私にとってはちょうど良い温度なのですが、人によってはやや熱めな温度に感じるかもしれませんね。
温泉から期待できる効能としましてはリューマチ・腰痛・関節・筋肉障害・神経障害などがあげられます。
温泉成分が強すぎることがないので「湯あたり」を気にせずに、子どもさんからご年配の方までの幅広い方が楽しめる温泉になっております。
そんな素晴らしい温泉に「足湯」という形とはいえ、無料で体験できるのは本当に嬉しいものです。
そんなケヤキの森足湯の広さは、10人ほどが同時に座れる広さになっております。
やはり人気スポットですので、休日は混み合う事もあるようですが、平日であれば比較的ゆっくりと足湯を楽しめる温泉になっております。
まあ、たとえ込んでいたとしても「どちらから見えられたんですか?」などと声をかけて旅のお話をしてみるのも良い思い出になりそうですよね。
私が立ち寄った際は、県外から旅行で訪れたと思われるご年配の夫婦が足湯を楽しんでおりました。
のんびりと時間を過ごす事のできる場所であると改めて感じたものです。
で、このケヤキの森足湯の近くに駐車場もありますので、車で来られる方も気軽に立ち寄れます。
9時から17時(日没まで)足湯を楽しめますし、脱衣スペース、ベンチ、手荷物置きもありますので、気持ち的にもゆとりを持ちながら足湯を楽しめます。
ただ、タオルはご自身で準備する必要がありますので、足湯を楽しまれる際はタオルだけは持参したほうがよいでしょう。
そして、この足湯の場所からは、「ケヤキの森遊歩道入り口」が近いため、森林浴を楽しんだりバードウォッチングを楽しむ事もできます。
実はこのケヤキの森足湯の最大の魅力は、この遊歩道の散策にあると言えるかもしれません。
なぜなら、散策を楽しんでから足湯に浸かるというルートが鉄板的におすすめだからなんです。
ちなみに、この散策路には名前の通り、立派なケヤキの木が群生しております。
樹齢約300年、直径2m超のケヤキの木が30本程度群生している事が発見され、そのケヤキ群生地を一望できるようにと、この散策路が整備されています。
マイナスイオンを体全体で吸収しながら、300歳のケヤキの木に思いを馳せるもの癒やしになります。
そして道中には「不動滝」と呼ばれる高さ6メートルほどの滝もあり、ここもおすすめです。
水の流れる音、鳥の鳴き声が聞こえますので、バードウォッチングやヒーリングスポットとしておすすめの場所になっております。
散策路は整備されていますが、汚れにくい靴で散策した方がより楽しみが広がると思います。
歩かれる際はアウドドア用の靴に履き替える事をおすすめいたします。
そんなケヤキの森周辺なのですが、私は5月頃に訪れるのが一番よいのではないかと思っております。
なぜなら、毎年5月には「ケヤキ祭り」と呼ばれるウォーキング大会が開かれて、コンサートなどの催し物が開かれますし、5月下旬〜6月上旬頃には、山つつじが咲く季節となるため、おすすめなんですね。
その他のおすすめとしましては、8月の9日10日に「萩姫まつり(はぎひめまつり)」というお祭りが開催されます。
このお祭りでは萩姫万灯パレードなどいろいろな催しが行われ、夏の温泉街が活気づき、冬には「つるりんこ祭り」と呼ばれるお祭りも熱いですね。
氷上綱引大会は非常に人気で毎年多数の参加者で賑わっております。
その他、スケートの体験教室や出前足湯、露店など開催されていて、寒さを吹き飛ばせるお祭りになっております。
そんなケヤキの森足湯がある磐梯熱海(ばんだいあたみ)温泉では、日帰り温泉をワンコインで楽しめます。
ケヤキの森足湯のそばには日帰り入浴が可能な施設が10件ほどありますので、日帰り温泉めぐりも大変魅力的です。
たとえば、「温泉ゲストハウス湯kori」という施設では、施設内にカフェ&バーがありますので、温泉を味わった後に「軽く一杯」という楽しみ方もできます。
そして「其ノ四文具店」というおしゃれな文房具屋さんがありますので、温泉街の雰囲気を味わいながら便利アイテム探しも楽しめます。
また、「湯泉神社」は願いが叶う神社として有名なスポットになっております。
歴史も古く境内には熱海温泉の起こりを後世に伝える熱海温泉碑があります。
さらには、大正時代に建てられた「丸森発電所」という建物も魅力的です。
こちらの建物は東京駅と同じ手法で建てられたとされており、近代化産業遺産群に指定されているんです。なのでSNS映えも狙えますね。
また、「萩姫ふれあい通り」には、若きクリエイターによって描かれたミューラルアート(壁画)があり、これもSNS映えにおすすめです。
このように磐梯熱海(ばんだいあたみ)温泉には、様々なイベントや見どころがありますので、お好きな季節に訪れて頂いても十分にケヤキの森足湯を楽しむ事ができるでしょう。
ケヤキの森足湯の周辺
まず、ケヤキの森足湯付近から約16キロほど郡山方面に行ったところにある「郡山市ふれあい科学館スペースパーク」という施設をご紹介します。
こちらの施設は「宇宙」がテーマの体験型スポットになっております。
なんと、ここにあるプラネタリウムとは「地上から世界一高い場所にあるプラネタリウム」という事でギネスも認定されています。
そして22階の展望ロビーからは、郡山市の街並みを見渡せる絶景を楽しむ事ができますので、お子さん連れやカップルにおすすめなスポットになっております。
次のご紹介は、ケヤキの森足湯付近から約20キロほど郡山方面にある「郡山カルチャーパーク」です。
ジェットコースターや観覧車、ゴーカートといったアトラクションを楽しめたり、夏はウォータースライダーやプールも楽しめます。
雨が降っても屋内での遊び場がありますので、お子さんたちはのびのび遊べます。
また、広大な緑園がありますのでピクニックを楽しむ事もできます。
こちらもお子さん連れやカップルにおすすめのスポットですね。
次にご紹介するのはSNS映えにぴったりなスポットです。
ケヤキの森足湯付近から約40キロほど行くと「郡山布引風の高原」があります。
この場所は、標高約1,000mの高原地帯になっており、磐梯山や猪苗代湖が一望できるロケーションになっております。
12月~4月の間は積雪のため冬期閉鎖になっておりますが、夏にはヒマワリが咲きほこり、秋にはコスモスが咲きほこります。
きれいな花に囲まれた写真はSNS映え間違いなしでしょう。
ちなみに近くには風力発電のプロペラがズラリと並んでおり、日本最大の風力発電所としても有名なスポットですよ。
ケヤキの森足湯アクセス方法
ケヤキの森足湯のそばには駅やバス停もありますので、電車やバスなどの公共交通機関を利用する事ができます。
最寄り駅としましてはJR磐梯熱海(ばんだいあたみ)駅になります。
JR磐梯熱海(ばんだいあたみ)駅からケヤキの森足湯までは約1.3キロほどですので、徒歩での移動も可能ですが、バスも利用できます。
「熱海荒町」というバス停がケヤキの森足湯に最も近いバス停になります。
ただし、バスは1時間~2時間に一本という本数しか走っておりませんので、時間に余裕を持った行動を心がける必要はあるでしょう。
または、JR磐梯熱海(ばんだいあたみ)駅は、大きな都市であるJR郡山駅から約18キロくらいの距離ですので、JR郡山駅からレンタカーを借りて磐梯熱海(ばんだいあたみ)温泉、ケヤキの森足湯にアクセスするのもありだと思います。
ちなみに郡山駅周辺には3つのレンタカー屋さんがあります。
①JR駅レンタカー郡山営業所
②オリックスレンタカー郡山駅西口店
③バジェットレンタカー郡山駅東口店がありますので、旅のプランにあった車は探しやすいと思います。
そして、この郡山駅には、郡山駅に停車する新幹線と、通過する新幹線があるのでちょっと注意が必要なんです。
東北新幹線の「やまびこ」と「なすの」は郡山駅に止まりますが「はやて」と「はやぶさ」は郡山駅には停まりませんので注意が必要です。
山形新幹線の「つばさ」は「やまびこ」との連結ですので、郡山駅に停まります。
逆に秋田新幹線の「こまち」は「はやぶさ」との連結ですので郡山駅には停まりません。
郡山は大都市であるため、東北方面の新幹線であれば何でも良いかといえば、実はそうではないので、新幹線で訪れる際は注意して頂きたく思います。
今回はこのような感じでケヤキの森足湯についてご紹介いたしました。
磐梯熱海(ばんだいあたみ)の予備知識があれば、よりケヤキの森足湯を楽しむ事ができると思います。
そんなケヤキの森周辺の魅力がこの記事を通して伝わったら幸いです。